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インテリア専門店かく闘えり 2005年10月15日号
 
■株式会社なる良(大分県臼杵市)
 
本物志向のオーダーカーテン専門店に頼りにされるブレーン型縫製加工所
 
なる良縫製工場
なる良の縫製工場は、
ノウハウがいっぱい
大分県臼杵市の鰍ネる良(成良英雄社長)は、オーダーカーテン縫製加工の世界では、よく知られたアイデアマンである。
いま、縫製加工賃は極めて厳しい状況にあり、同社が普通に営業しても、単価が合わないことが多いそうだが、一般の縫製加工所の手におえない、難しい仕事を受けた時は「なる良に頼めば何とかしてくれる」ということで、頼りにされているブレーン的な存在と言うことが出来るだろう。
成良英雄社長は、高校を卒業後、名古屋・大阪の会社で修業した後、昭和37年に、大分市内で兄上と一緒に内装関係の仕事を始め、同四十五年に独立、鰍ネる良を創業した。
「いま思うと、自分も未熟だった」と成良社長。順風満帆と思った時、友人の連帯保証で、すべてを失う苦難に見舞われたが、縫製加工業として再起。現在、パート・アルバイトを含めた従業員は、四十五名以上の大所帯となった。
縫製の様子
これまで、なる良の技術と知識を見込んで、メーカーから提携の申し出が何度もあったそうだが、どうしても単価の面で頭を抑えられてしまうことから、下請のメーカー縫製を受けず、専門店等の注文を誠実にこなすことで今日の評価を確立。九州全域はもとより、大阪、高松、高知等々の本物志向の有力専門店から厚い信頼を寄せられている。
縫製加工所は、自社のノウハウで、機械をカスタマイズしていることが多いため、撮影禁止というケースもあるが、「当社では、同業者でも、来てくれれば、何でも教えます。カーテン縫製加工の付加価値を認めてもらい、お互い少しでも工賃アップにつながればいいのです」と成良社長。
今回は、同社の縫製加工の実演を撮影させて頂き、どういう点が他社と違うのか、写真で具体的に紹介していきたい。
まず写真右は、ボイルのスソにウエイトテープを三つ巻きしているところ。熟練したパートさんが、(通常は三本のところ)六本の糸をたくみに縒り合わせて、デリケートなボイル地を縫い上げていく。 
 
手のかかる高度な作業を独自技術で自動化・省略化
カーテンクリーニングも展開
 
なる良の縫製のすぐ見て分かる特徴は、カーテンのヒダ上部(芯地下部のところ)に縫い目が出ないこと。この部分は、縫い目があるのが当たり前と思われているが、縫い目のない方が確かにスッキリしている(B&C)。
また、裏地付きカーテンは、普通は大きな作業台の上で、二人がかりで生地を合わせなければならないが、同社では、まず芯地に裏地を縫いつけてしまうため、スタッフ一人がミシン周辺の狭いスペースで、どんどん縫製している(D)。
店内写真カーテン1
芯地の下部のところは縫い目が出ないほうが美しく仕上がる(B)。(C)は縫い目が出る場合。 裏地付きカーテンも1人で 仕立て上がったカーテン
はアイロンできれいに
見学に来た人が一番驚くのは、型紙なしに壁を利用して、スカラップカーテンを一人で作り上げるシステム。簡単な発注書から、ウエイトテープでウェーブの山と谷を出し、カットして仕上げるだけだ(1〜8)。
店内写真カーテン1
ラフな発注書をもとに ウエイトテープでウェーブの山と谷を割り出して マーキングしていく…
店内写真カーテン1
マーキングに沿って裁断すると
まず半分出来上がり
フリルを縫製して
スソに付けると
スタッフ1人でも
完成できる
さらに、独自開発したメカでは、プレーンシェードのリングテープを、リングがついた状態で、一気に縫い付ける(E)。ほかに、すくい縫いの自動化ラインも、業界注目のメカである(パテント登録の予定)。
 なる良のビジネスの全貌は、一度で紹介し切れないが、特筆すべき点は、カーテンクリーニングにも積極的に取り組んでいること。水洗いしたカーテンは縮みを補正し、ほつれは無料でリフォーム。パーマネントフィニッシャーでヒダを取って納品している。
問い合わせは、本社TEL0972(63)5525まで。
なる良のクリーニング工場 水洗いして縮んだカーテンは、伸ばしてパーマネントフィニッシャーでヒダを出して納める